第534回:特許を取るには市場と付加アイデアを認識しよう!

今回も、特許と事業のお話し。

前々回からお伝えしているように、
特許と事業は、ミスマッチを起こす
可能性があります(^_^)b

次の2点が主たる原因でした。

(1)変化能力の違い
(2)戦う土俵の違い

特に、戦う土俵の違いというのは、
特許成立の戦いにおいて、
特徴的に影響が現れます(^O^)

よくあるのが、今のところ誰も
製品化してない、とか、
今は、どこの競合も気付いていないやり方
であって、とてもメリットが大きい、
なんていうケースがあったりします(^o^)

こういう場合に、まだ市場に出てないんだし、
メリットも大きいんだし、
これなら特許に値するに違いない、
と思うこともあるでしょう(^_^)

では、そういうアイデアというのは、
特許になるんでしょうか?

前回の戦う土俵の違いを理解しておけば、
分かりますよね(^o^)

答えは、
“それだけでは分からない”
です。

特許成立の戦いにおける戦いの土俵は、
技術領域であって、
戦う相手は過去の技術文献ですφ(.. )

特許の可能性というのは、
市場に有るか無いかだけでは
判断できません(>_<)

もちろん、市場に同じ製品がある時点で、
特許可能性は低いですが、
市場に同じ製品が無かったとしても、
圧倒的物量の技術文献に、
似たようなものが無いとは限りません。

普通、最初に特許相談に行くというのは、
市場に似たようなものが無い、と思ってる
からですよね(^O^)
それでも、最初の特許相談の段階で、
“これは特許レベルだな”
と思えるケースというのは、
実質的には0%です(゜◇゜)

ということは、例え市場には無かったとしても、
技術文献としては似たようなものが
有りそうだな、と思えるからなんですね。

例えば、既にパソコンでやってるものを
スマホでできるようにした、というのが
ありますかね(^_^)b

スマホでできるようにしたというのは、
ユーザにとってメリットは大きいし、
市場には誰もサービスを提供していない
とするなら、事業としては価値がある
かもしれません(^○^)

でも、技術領域での戦いとしてみると、
実は、パソコンもスマホも大して変わりありません。
両方とも、情報処理端末として、
やってることは同じですからね(^0^;)

それとか、既に人がやってたり、エクセルでやってる
ようなことを、クラウドでできるようにした、
とかですかね(^O^)
例えば、請求書の作成管理をクラウドで行う
システムを作りました、としましょう。
もちろん、市場に誰もいなければ、
事業としては価値があるかもしれませんよね。

でも、純粋に技術領域の戦いとしてみると、
それは既にエクセルでやられてることだし、
クラウドでやるという技術も
既に知られていることだし、
それだけでは、特許にはなりにくいですね(>_<)

特許可能性を上げるとしたら、
例えば、請求書のあて名が間違っていたとしたら、
アラートして正解候補を提案する機能とか、
定期的な請求案件で、
請求書が作成されないまま月を跨いだ場合に、
アラートする機能とか、
何らかの付加的機能が必要になってくる訳です。

このように、特許を取りたいとしたら、
市場を見渡すとともに、
何からの付加的なアイデアがあるかどうか、
この点にも注目したいですね(^_^)b

それでは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・特許は、過去の技術文献との戦いである!
・市場に無いだけでは不十分!
・市場とともに付加的なアイデアを見よう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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