第532回:特許を取れば儲かるの?

今回は、特許と事業のお話し。

たまに、こんなことを聞くことがあります。

●特許を取れば儲かるの?

これってどうなんですかね?

確かに、特許を取れば、
この範囲では競合他社がマネできなく
なる訳で、それによって、
競合優位性を長期にわたって維持する
ことができ、結果として、
高収益を長期にわたって
維持することができる可能性はある。
つまり、その場合、儲かる、と言える(^o^)

しかし、これは、特許を取ったことが
唯一の原因ではないですね(^0^;)
その他にも、マーケティングや生産体制、
顧客対応など、諸々の原因が
あったはず(^O^)

つまり、そもそも顧客ニーズのない製品や
サービスであって、マーケティングや
生産体制も上手くできてないのに、
特許さえ取れば儲かる、
というのは、明らかに間違いですね(>_<)

特許を取れば、一発大逆転で儲かる
訳ではありません。

しかも、特許を取ったからといって、
事業を効果的に保護できるとは
限りません(^_^)b

ここら辺は、しっかりと認識しておいた方が
良いですね。

特許を取ったのに、その特許が、
事業を効果的に保護していないことを
“ミスマッチ”と呼ぶことにしよう。

なぜ、事業と特許は、ミスマッチを
起こすんでしょうかね?

それは、主に次の2点によります。

(1)変化能力の違い
(2)戦う土俵の違い

まずは、(1)変化能力の違いについて。

事業で重要なのは、変化対応ですね。
ダーウィンの有名な言葉です。

最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。

唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。

事業は、外部環境の変化に応じて、
千変万化の必要な形を取ることが
求められていて、変化できないものは、
滅びゆく運命にあります(>o<)

例えば、製品の変化という点で言えば、
顧客ニーズの変化によって、
その対象が種々の製品へと
転々と変わっていくし、
一つの製品の中でも、
その仕様を変えていく必要がある(^O^)

さらに言えば、技術の変化によっても、
製品は変わっていきますよね。
スマホだって、5Gの時代を迎え、
今と昔では、仕様が色々と進化してます。
自動車は、内燃機関によるエンジン車から
HVへと変わり、さらに電気自動車に
変わろうとしてます(・o・)

それに対し、特許というのは、
変化能力はかなり低いです(^_^;

変化しようにも、内容や時期によって
制限がありますね。

内容の制限としては、
そもそも出願時に特許書類に記載された
内容の範囲内でしか
変化させることはできません(>o<)
新たな項目の追加がOKとなると、
早い者勝ちという特許のルールが
骨抜きになり、現在の特許制度に対して
抜本的な見直しが必要になってしまいます。

また、時期の制限としては、
特許になった後は、権利範囲は、
基本的に変えることはできません(ToT)

このように、特許というのは、
変化に対応するという思想は、
あまりありません。
大企業なら、たくさんの特許を
取ることによって、ある程度は、
変化に対応しようとすることは
できます。

しかし、中小製造業には、
予算的にそれは難しいですね(>_<)

出願時点で固定される特許と、
将来に向かって変化する事業とでは、
その重なりの範囲が変化することが
あり得ますね(T^T)

これが、事業と特許のミスマッチの
一つの原因と言えます。

う~ん、長くなってきたので、
続きは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・特許を取っただけで儲かる訳ではない!
・事業と特許とはミスマッチを起こすことがある!
・特許の変化能力は、事業のそれより低い!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

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