世界の特許出願件数はどうなってるの?WIPO(世界知的所有権機関)の2021年の指標を見てみます。

代表弁理士 宮川壮輔

先日、WIPO(世界知的所有権機関)が
世界の知財指標を発表しました(^O^)

この指標に基づいて、
昨年2021年の世界の特許状況を
見てみましょう(@_@)

●出典:WIPO(世界知的所有権機関)


2021年ですから、
コロナ禍の2年目ですね(^_^)v

まずは、世界全体の
特許出願件数は、
約340万件となって、
前年から3.6%増えました
(・o・)

コロナ禍なのに2年連続で
増加しています。
むしろ、コロナ禍になったからこそ、
世界中の技術開発者達が、
コロナ対策アイデアを増やしたんで
しょうね(^○^)

国別に見ると、ランキングは
こんな感じです。

●1位:中国:159万件
●2位:米国:59万件
●3位:日本:29万件
●4位:韓国:24万件
●5位:欧州:19万件

現在、中国が圧倒的に
No.1です(°0°)
構成比でいうと、
全世界の特許出願件数のうち、
中国が47%を占めています。
つまり、全世界の約半分は、
中国によるものです。
しかも、中国の出願件数は、
前年比で5.5%増加しています。

2位は、米国。
前年比で1.2%減少。
3位の日本も、前年比で1.7%
減少しています。

4位の韓国は、
前年比で2.5%増加してます。

ちなみに、世界の特許出願件数の
超長期のトレンドを見てみると
こんな感じです(^_^)b

●出典:WIPO(世界知的所有権機関)

赤が中国、
オレンジが米国、
紫が日本、
薄緑が韓国、
濃い緑が欧州です。

日本は1970年後半から
2000年半ば頃まで、
世界一の特許出願大国でした
(°°)
約30年間にわたって
世界一だったんですね。

ところが、2000年半ば頃に
米国に抜かれました。
さらに、2000年後半頃に、
中国にも抜かれました。
現在、日本は世界第3位で、
しかも減少傾向にあります
(T^T)

注目すべきは、中国の
特許出願件数の急増っぷり
ですね(゜◇゜)
2000年代半ば頃から、
指数関数的に急増して
今では、
特許出願件数モンスター国
です。

個人的にも、最近、
日本の特許公報を見ていると、
中国企業による出願が
結構目に付くようになりましたね。
この勢いは、当分続くことに
なるでしょう。


また、エリア別に見ると、
アジアの出願件数割合が、
約68%になりました(°°)
エリア別では、アジアが
圧倒的多数となってます。

これは、1位の中国と、
3位の日本と、4位の韓国の
影響が大きいですよね。
これら3国だけで、
全世界の約62%ですからね。

北米で約19%、
欧州で約11%となっています。

米国は、デジタル関連で世界を
席巻していますが、
全体のテクノロジーという点では、
欧米からアジアに
シフトしているようです。
といっても、日本は減少している訳で、
欧米から中国にシフトしている
といった方が良いかもしれません。

日本は、得意の分野でぜひとも
強さを発揮してもらいたいですね。


続きは、また次回。


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●●今回のネオフライト奥義●●

・世界特許出願は増加!
・日本出願は減少傾向!
・得意分野で強さを発揮したい!

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