第385回:中小製造業の技術の守り方とは?

 

さて、今回は、技術の守り方のお話し。
自社の技術や製品をどうやって
守っていくかについてです。
(^O^)

そもそも技術や製品を守るというのは
どういうことなんでしょうかね?
(?_?)

まあ、簡単にいうと、自社の技術や製品を
外部に公開した上で、他社がそれを見て
パクった製品を販売することを
防止するということですね。
(`へ´)

それじゃ~、なぜ他社がパクった製品を
販売することを防止するんでしょう?
そもそも、パクられるとどうなるかを
考えてみましょうか。
(@_@)

10億円の市場があったとしましょう。
新製品の開発費用は5,000万円。
最初の3年で販売のための
累計赤字が3,000万円。

開発費用が5,000万円で、
3年間の販売費が3,000万円で
累計8,000万円の経費がかかってます。

4年目からようやく市場が育ってきました。
プレーヤーが自社1社の状態で、
その製品の年商がようやく1億円を突破。
これで、ようやく1,000万円の利益が出た。
(^O^)

累計8,000万円の経費から
1,000万円の利益なので
累計7,000万円の経費ですね。

そして、こんな風に順調に市場が育っていきました。

・5年目:年商2億円
→利益2,000万円(営業利益率10%)
累計経費5,000万円

・6年目:年商3億円
→利益3,000万円(営業利益率10%)
累計経費2,000万円

・7年目:年商4億円
→利益4,000万円(営業利益率10%)
累計利益2,000万円
(累計経費の回収完了)

・8年目:年商5億円
→利益5,000万円(営業利益率10%)
累計利益7,000万円

仮に、上のように推移したとすると、
販売から7年目でついに累計利益が
累計経費を上回ります(^○^)

つまり、7年目で開発費・販売費の回収が
完了したということですね。
これで、8年目から純粋な利益となりますので、
この利益を新たな投資に向けられます。

おやおや、実は6年目から
早くもパクリ屋が出たらしいですよ。
しかも、自社製品よりも安くて品質も悪い。
そうなると、さっきみたいにはいかないですね。
こんな感じ。

・5年目:年商2億円
→利益2,000万円(営業利益率10%)
累計経費5,000万円

・6年目:年商2億5千万円
→利益2,000万円(営業利益率8%)
累計経費3,000万円

・7年目:年商2億円
→利益1,000万万円(営業利益率5%)
累計経費2,000万円

・8年目:年商1億5千万円
→利益450万円(営業利益率3%)
累計経費1,550万円

パクリ屋が出てくると、
6年目の年商が16%ほど下がるだけでなく、
値引き販売により、
営業利益率も2%ダウン(>o<)

さらに、7・8年目には沢山のパクリ屋が出てきて、
年商や利益率がどんどん下がっていく。
その結果、8年目が終わっても、
累計の経費が回収できていませんね。

これでは、稼いだ利益を次の投資に回せません。
そのため、ビジネスが順調に拡大していきませんね。
(ToT)

つまり、他社からパクられることによって
売上がダウンするだけでなく、
価格競争によって利益率もダウンしていき、
累積の開発・販売費用が
回収できなくなってしまいますね。

こうなると、ビジネスが健全に発展していきません。

他社からのパクリを防止する目的は、
以下の通りですね。

適正な価格や利益率を維持することにより
本来得られるはずの利益を確保し、
開発費・販売費を早期に回収して、
次の投資に向けること。

続きは、また今度。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・技術や製品の他社の模倣を防止しよう!
・パクられると費用が回収できない!
・早期に回収して次の投資へ進もう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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