第19回:中小製造業の不正競争防止法の使い方とは?

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回は、知財の切り札の話です。
自分のビジネスを保護するのに、
特許権や商標権などの権利は、とても有効ですよね。

でも、これらの権利には、決定的な弱点があります。

それは?

そう、あらかじめ権利を取得しておく必要があるということです。
つまり、それらの権利は、特許庁に手続きして
OKしてもらって初めて生じるものです。

なので、いざってときのために、あらかじめ権利を
取得しておく必要があるわけです。

もし、権利を取っていなかったとしたら、当然、
権利にもとづいて、他人を排除することはできません。

「う~ん、はやく商標取っておけばよかった~」
などと言っても、後の祭りです。

ただし、どうしてもと言うときは、権利が無いときの切り札があります。
それが、「不正競争防止法」という法律です。

不正競争防止法では、わざわざ権利を取らなくても、
他人を排除することができるんです。

たとえば、何年か前にアップルが初めてスケルトンの
パソコンを販売しましたよね。
いまでこそ当たり前になりましたが、
当時は、非常に画期的なデザインでした。

このアップルのデザインに似せたパソコンを
販売する企業が現れました。

SOTECです。

あまりにも早かったので、そのときアップルは
権利を取れていませんでした。

でも、アップルは、SOTECの販売を止めに走ったのです。
このとき、アップルが使ったのが、不正競争防止法だったんです。
そして、見事に、SOTECの販売中止を成功させました。

この不正競争防止法。
商標権などの権利と比べると裁判での立証が難しくなります。
そのため、あくまでも、切り札として使う方が無難です。

もし、いざというときに、行使できる権利が無い場合、
不正競争防止法の利用を考えてみてくださいね。

それでは、また次回。

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

特許無料レポートお申し込みフォーム

業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ


*
*
メールアドレス*
コメント