中小製造業が知財戦略を考えるときのやり方とは?Part2

代表弁理士 宮川 壮輔

前回、中小製造業は、
実践的には以下の2点を
事業計画の中で明確にしてください、
とお話ししました(^_^)v

(1)創造計画
(2)防衛計画

中小製造業が知財戦略を考えるときのやり方とは?

今回は、(2)防衛計画ですね。
“違い”を守る手立てを設計する
ことです。

“違い”を守る手立ては、
知財権だけではありませんね(^o^)

市場投入を中心として、
時系列で考えてみると、
参入障壁の種類には3つありますね。

1つ目は、市場投入前の状況。
これは、競合他社が市場投入できない
ようにすることです(*_*)
つまり、物理的な再現を
不能にするものですね。
これが構築できれば、
非常に強い参入障壁になり得ます。

これには、どんなことがあり得るか
というとこんな感じです(^_^)b

・製造ノウハウ保護
・匠の技
・材料等の独占調達

製造ノウハウ保護は重要ですね。
どのようなパラメータで
どのように製造するのか等を
秘密にしておくことです(^x^)

また、最近では、匠の技も
検討したいですね(^o^)
日本は今、市場の縮小と高齢化
によって、伝統的な技術や職人が
減少しています(ToT)
これらの技術を使う場合、
レベルの低いパクリ品はできても、
本物の職人による高品質の
モノは再現できない
可能性がありますね(^-^)

2つ目は、市場投入後の強制排除です。
つまり、競合他社がマネして
パクリ品を市場に投入してきても、
強制的に排除することができる
ようにすることです(`ε´)

いつもお伝えしていることですが、
マネすることは原則自由です。

なので、競合他社がパクリ品を
市場に投入してきても、
強制的に排除することはできません。
それは、適法な行為だからです。

でも、そのようなパクリを違法状態に
することができます。
それが、知財権です(^_^)b
知財権を取ることにより、
その範囲でパクってきた商品に対して、
市場から排除することが
できるようになります(`へ´)

適法状態を違法状態にして
市場から排除することができるという
非常に強い効力を持っているのが
知財権ですねd(^_^o)
でも、パクることは原則自由ですから、
パクリ商品を知財権の範囲内に抑えて、
適切に排除する、ということは、
実はそんなに簡単ではありません
(>o<)
知財権は取ればOKではなく、
どのように知財権を取って
どのように使うかの方が重要です。

3つ目は、市場投入後に自主撤退
させるようにすることです
(^_^)b
つまり、競合他社が市場に参入してきても、
自主的に撤退するようにすることですね。

自主的に撤退するのはなぜかというと、
儲からないからです(>o<)
なので、競合他社が儲からないように
するということですね。
例えばこんな感じ。

・地域集中のドミナント戦略
・顧客とのキズナの強化
・ストーリーの発信
・ブランド力の強化
・短納期の仕組みの強化
・教育システムの独自性強化
・表彰ゲットによる価値増加
・WEBでの情報量の蓄積

この段階での施策は、
“これをやれば完璧”
というものではありません(ToT)
一つ一つは小さなピース。
これらのピースを時間をかけて
幾重にも積み重ねる、
という考え方が重要です
(^o^)

このように、中小製造業は、
知財権の取得だけでなく、
知財権以外の防衛手段を
事前に考えて設計してください(^o^)

それでは、続きはまた次回。


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●●今回のネオフライト奥義●●

・市場投入前に再現不能にしよう!
・市場投入後の強制排除!
・競合企業の自習撤退!

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