知財戦略が必要な中小企業とは?

代表弁理士 宮川 壮輔

前回、“知財”というと、
特許や商標も含まれる上位の概念
であるにも係わらず、
“知財戦略”というと、
特許寄りになるというお話しをしました。

中小製造業に知財戦略って必要なの?

特許寄りとなると、
“知財戦略”に投資することは
売上2~3億円の中小製造業には
やや過剰スペックとならざるを得ません。

しかし、システム系のサービスとなると、
中小企業であっても、
特許寄りの“知財戦略”に投資することは、
充分ありだと言えます
(@_@)

システム系のサービスというのは、
ITシステムを作って、
クラウドなどでサービスを提供するものです。

このようなシステム系サービスで、
特許寄りの“知財戦略”に投資することが
ありだと言えるのは、以下の理由です。

まずは、システム系サービスは
マネされやすいということ
(>_<)
先行投資してシステム構築や
マーケティングにおカネをかけて、
ようやく市場が温まって来始めたとしても、
そのシステム自体は他社から
マネされやすいですよね(ToT)

似たように機能するシステムを
作ることは簡単にできてしまうでしょう。
そうすると、競合がたくさん出てきて、
収益性の低いビジネスになってしまいます。

もちろん、システム以外にマネされないような
参入障壁のピースはあり得ます
(^o^)
ブランド力をコツコツ強化したり、
バックグラウンドの人的仕組みを磨いたり、
他社との提携により利便性を高めたり
いろいろとあるでしょう(^○^)

でも、それらのピースは一朝一夕には、
構築できません
(>o<)
大手企業が参入してきて
市場を一気に持っていかれる、
なんてこともあり得ますね(ノД`)

そうなると、事業の存続は
難しくなるなんてこともあります。

そのような事態に備えるためには、
やはりシステム自体をマネすることを
防止する手立てがあった方が
良いですよね(^○^)

そのためには、特許を取得することは
効果的です
(^o^)
特許の場合、競合が大手だろうと関係なく、
侵害とすることができますからね。

ただし、ただ特許を取れば良いという
訳ではありません(`ε´)
非常に重要な点は、
どのような特許を取れば良いか、
ということです
p(^_^)q

特許は取りやすいけど、
“結構マイナーな機能だよね”とか、
“この機能はなくても充分成立するよね”
という特許を取っても、
競合としては、その特許の機能を
外せば良いだけですから、
システムとしては充分再現可能です。

やはり、ここで取りたい特許は、
回避の難しい処理や機能です(^o^)
このシステムを成立させる上では、
この機能は避けて通れないよね、
というようなコア特許を狙う方が良いですね。

このようなコア特許を取得する、
というためには、
特許の取得状況をある程度
認識しておく必要があります(@_@)

特許の調査・分析を経て、
“これならコア特許が取れそう”
というときは、
「コア特許の優先取得。
 その後、周辺特許の取得」
という特許取得戦略を掲げることは
効果的になり得ますねd(^_^o)

このように、システム系サービスの場合、
特許寄りの“知財戦略”に
投資することはありだと思います(^_^)b

もちろん、中小製造業であっても、
付加価値の高い製品などのように、
製品によっては、
“知財戦略”に投資することは、
ありですけどねp(^_^)q


続きは、また次回。


━━━━━━━━━━━━━━━
●●今回のネオフライト奥義●●

・知財戦略というと特許寄り!
・システム系なら知財戦略もあり!
・製造業であっても製品によってはあり!

━━━━━━━━━━━━━━━

特許無料レポートお申し込みフォーム

業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ


*
*
メールアドレス*
コメント