中小製造業が知財創造で気を付けるべき時間軸とは?

代表弁理士 宮川 壮輔

知財を創造する目的は、
事業を守るため、ということが
一般的ですよね
d(^_^o)

事業というのは、今現在の事業
というより、将来の事業のことが
多いでしょう(^o^)
特許権とか意匠権などの知財権を
取るとなると、新規性等が要件として
求められますからね。
過去に存在していた事業とか、
現在、実施されている事業になると、
新規性が無いので、
知財権を取り難いですからね(^○^)

そこで、中小製造業で
知財を創造するときに
気を付けたいのは、
プロジェクトメンバーの
時間軸を共有するということです
(^_^)b

社長というのは、
今日明日から1年後の売上と、
3年以降の中長期の売上創造
というように、短期から中長期の
それぞれの目線で物事を考えています。

つまり、短期的には既存事業による
売上の維持・増大を考え、
それだけではなく、既存事業が
減少していくことを想定して、
中長期的に、新たなタネを
まいていくわけですね
(^_^)

新たなタネというのは、
例えば、新規事業です。

その一方で、社員は、
今日明日から1年の売上や
既存事業の遂行が最重要事項です。

どんなに社長が、
“将来のことを考えなさい”
と言っても、
社員が将来のために
自立的に考えるように
なるのは困難です。

そうすると、知財創造の場面では、
時間軸の不一致が起こります
(>o<)

社長は、中長期で見ていて、
社員は、短期で見ていますので、
見ている目線や緊迫度が違ってきます。
そうすると、社長と社員とで、
不調和が生じてしまいます(ToT)

そのため、知財創造の場面では、
社長と社員とで、
時間軸の目線を明確にしておくことが
非常に重要になります
(^_^)b

例えば、新規事業のテーマが決まって、
これから開発を進めて特許等を抑えたい
というような場面があるとします。

このとき、今行っている知財の創造は、
いつどのように役立つのかを
明確にしたいですね(^○^)

時間軸でいうと、
例えば、これから2~3年で開発を行い、
3年後にリリースする。
3年後から少しずつ売上が上がっていき、
5年後くらいからマネする後発企業が現れる。
そして、中堅・大手企業が参入してきて、
プロトタイプをリリースしました、
と人気タレントがメディアで公表する。

このとき、より効果的な特許を
取っておかないと、後発企業の実施を
制限することができず、
中堅・大手企業に市場を持っていかれます。

ファーストランナーとして
今まで築いてきた市場や地位が
みるみるうちになくなっていきますね(>_<)

でも、効果的な特許を取っていれば、
その事業を行う上で必須の特許を
取っていれば、中堅・大手企業とも
戦えます(`ε´)
提携ということもあるかもしれません。
特許や事業の売却もあるかもしれません。
特許による実施料の設定もあり得ます。
協力できないのであれば、
中堅・大手企業に市場から退出して
もらうこともできるかもしれません(@_@)

現在の知財の創造は、
そのときのため、
5年後の事業を効果的に守るために
会社にとってとても重要なことです
(^-^)

会社はこのゴールに向かって進んでいて、
そのためにこの新規事業を立ち上げ、
この新規事業の5年後をしっかりと守りたい。
そのために今、知財を固めたい。
そのための精鋭メンバーである、
ということを、社長が社員に対して
宣言して、より効果的な知財の創造を
目指してくださいp(^_^)q


続きは、また次回。


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●●今回のネオフライト奥義●●

・既存事業と知財の時間的ギャップ!
・時間軸の目線を合わせよう!
・5年後の会社を守る!

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