第643回:中小製造業が価値ある特許を取るには?Part2

今回も、特許のお話し。

前回、取得する特許の価値を
上げるには、権利範囲を
なるべく広くする、
というお話をしました(^_^)b

では、権利範囲を広くするには
どうすれば良いかというと、
こういうことでした。

●優位な最終形から逆算して
 未知の課題を創造する

今回は、未知の課題についての
お話しです(^o^)


前回のような優位な最終形
というのは、広い範囲で権利を
取れるポテンシャルは高いのですが、
いつも、そんなすごいアイデアばかりじゃ
ありませんよね(^o^)

ほとんどは、競合製品・サービスと
争いながら、何とか優位性を
確保しようとしているわけです
(`ε´)

なので、実際には、
「優位な最終形」というよりも、
「未知の課題」をどうするか
という方が重要と言っても
良いかもしれません(^_^)

改めて、「未知の課題」というのは、
文字通り、まだ知られていない課題、
ということです
(@_@)

日本人は特にそうだと思いますが、
人は課題を与えられると、
なんとか解決手段を生み出します。
なので、課題が人々に認識されると、
その解決手段は、いつの間にか
複数出てくることが普通です(^o^)

解決手段が複数出て公開されると、
それら公開された範囲では
特許は取れませんから、
特許が取れる範囲は
どんどん狭まってきます(>_<)

つまり、既に知られた「既知の課題」があって、
既知の解決手段があるような状況で、
別の解決手段を考えても
広い特許にはなり難い、
と言えますね(>o<)

そこで出てくるのが、
「未知の課題」です。

課題が未知であればあるほど、
解決手段も未知になり易いわけですね。

例えば、こういうことです(^_^)b
まずは、課題が既知の場合です。

(課題)
・食事のとき手で掴むと、
 手が熱いし痛いし、不衛生

(解決手段)
・お箸、フォーク、スプーンetc

こんな感じで、もうすでに食事のツールは
世の中に溢れかえってますよね!(^^)!
おそらく、つかむ・すくう・切る、という
本質をサポートするツールとしては、
従来と抜本的に異なるようなものは
現れにくいでしょう。

反対に、未知の課題です。

(課題)
・宇宙の無重力空間での食事
のとき、お箸でつまもうとすると、
食物が飛び散りやすい

(解決手段)
・どうする?


まあ、無重力空間での食事に
そもそもニーズがあるかどうかは、
分かりませんが、あくまでも
参考事例です(^_^;

無重力空間だと、お箸やフォークを
使用するにも、食物がいろんな
方向に飛び散りそうですよね。
知りませんけど( ̄。 ̄;)

じゃあ、お箸の先に
何かお椀状のものを付けておいて、
食物をつまんで持ち上げたときに
その食物の破片が飛び散ろうとしても、
お椀内でガッツリキープする。
それから口に持っていく、
としましょうか。

でも、お椀を付けると、
お箸の操作感が難しくなる、
という新たな課題が生じます(^_^)b

こういう課題って、
普通の人には分からないですよね。
だって、経験したことないですからね。

つまり、未知の課題というのは、
人が経験したことのない課題、
とも言えますね
(^o^)

このような課題を見つけると、
解決手段がそもそも少ないので、
その課題の場面に限っていえば、
広い特許を取り易くなる、
と言えます(^_^)b

このように、アイデアを考えるときには、
課題そのものが未知であるかどうか、
という点は、非常に重要になってきます。

長くなってきたので、
続きは、また次回。


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●●今回のネオフライト奥義●●

・未知の課題には解決手段が少ない!
・未知の課題を見つけよう!
・未知の課題とは未経験の課題!

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