第551回:新型コロナウイルス影響下の特許動向とは?Part3

今回も、特許のお話し。

新型コロナウイルスの影響で、
特許の世界も少しずつ変化の
芽が出始めてます(^o^)

まあ、以前からあった動きが、
コロナの影響で加速した、
という方が、適切かなとは思います(^_^)

主として、以下の3つ挙げられます。

(1)新型コロナウイルス上の問題
(2)安全保障上の問題
(3)技術普及上の問題

今回は、(2)安全保障上の問題
について。

現在の特許制度というのは、
公開ということが本質的に重要
になっています(@_@)

技術を公開して、
また新たに技術を創造してもらう
ことにより、日本の産業の発達を
図ろうとすることが、
現在の特許制度の本質です(^o^)

ここで、特許の保護対象は、技術であって、
その中には、安全保障上、
重要なものも含まれますね(°°)

そんな重要な技術を、
諸外国が容易に見れるような状態で、
むやみやたらと公開して良いのか?
というのが、問題提起です(^_^)b

ちなみに、安全保障上の観点から、
特許情報をコントロールする制度が
まったく存在しないのは、G20の中でも、
日本とメキシコだけなんだそうだ(°°)

実は、意匠の世界には、
秘密意匠制度という仕組みが
日本にもあります(@_@)

これは、安全保障上の観点ではなく、
真似されやすいデザインを
ギリギリまで公開したくないという、
ビジネス上の要請に基づくものです(^o^)

今後、米中のパワーバランスが動き、
自国ファースト意識が強まりつつある
世界の流れの中で、
日本も、秘密特許制度の創設に
向かう流れが加速するでしょうね(*_*)

また、(3)技術普及上の問題
について。

こちらは、逆に、特許の内容を
第3者が使い易くするようにする
動きです(^o^)

例えば、IoTなどを普及させることは、
日本の産業発達にも繋がるし、
国益にも繋がるでしょう(^_^)v

しかし、特許は、第3者の実施を
禁止するものですので、
形式的に全てを禁じてしまうと、
IoTなどの重要な社会インフラの普及や
進歩が遅れる可能性がありますね(ToT)

そこで、そのような特定の技術分野に
ついては、特許権に制限をかけた方が
良いんじゃないか?
という議論があったわけです(^_^)b

特許制度の目的は産業発達ですから、
産業発達のための制限ということなら、
特許制度の目的との親和性もあるわけですね。

IoT開発に関しては、
欧米でも、特許による差止請求権を
制限する動きが相次いでいるそうです(^o^)

日本でも、特許権を限定する何らかの
制度を設ける動きがあって、
2021年の特許法改正を目指しているそうです。

このように、以前から問題提起されていた
ことが、今回のコロナによって、
変化が加速するということが、
知財の世界でも起こってるんですね(^_^)

続きは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・安全保障上の秘密特許は成立する?
・特許の限定の動きはどうなる?
・以前からの変化が加速する!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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