第515回:中小製造業が相談すべき特許のプロとは?

 

今回も、特許のお話し。

中小製造業が、新製品や新技術を
開発したら、その後の特許取得は
どうすんの?
というお話しです。

新製品や新技術を開発したときは、
例えそのレベル感が低かろうと高かろうと、
早くプロに相談した方がベターです(^o^)

そして、中小製造業が相談すべきは、
創造的コミュニケーションを有するプロの
方が良いですね(o^^o)

創造的コミュニケーションというのは、
“これは特許は難しいですね”
で終わらせるのではなく、
“現時点では特許は難しそうだが、
ここをこんな風に工夫できませんか?“
というような、創造的ヒアリングや
創造的提案をする能力です。

前回、この辺までお話ししましたね。

今回は、中小製造業が、
創造的コミュニケーションを有するプロに
相談するときの注意点についてです。

以下の点には、注意しておいた方が
良いでしょう。

◆そのプロが、自社のビジネスのことを
考えているか

この点は、結構重要だと思っています(^_^)

ハッキリ言いましょう。
特許を取ることは簡単です(°°)

そう、実を言うと、特許を取ることは
意外と簡単なんです(゜◇゜)
このことは、プロならみんな知っています。

今あるアイデアに対して、
限定すればするほど、
特許性は上がっていきます。
そして、限定の限定のレールの先に、
いつか特許の閾値を超えるレベルに
持っていくことができます(^-^)

プロにとっては、
あるアイデアに対して、
現時点では特許レベルではなくても、
限定に限定を重ねて特許レベルに
することは、さほど難しいことでは
ありません(^_^)
もちろん、技術分野とか状況にも
よりますが。

しかし、限定するということは、
実は、特許権の権利範囲を狭くしていく
ということなんですね(@_@)

権利範囲が狭くなるということは、
競合他社がその特許を回避して、
同じような製品を作りやすくなる
ということです(>o<)

つまり、権利範囲が狭くなりすぎると、
“その特許、意外と使えないね”
ということにもなり得るんですね。

もし、創造的コミュニケーション能力を
持っているプロであって、
相手のビジネスのことを考えるのであれば、
こんな風に案内すると思います。

・現時点では特許化は難しい。
・ただし、この辺をこのレベルまで限定すれば、
特許可能性は上がるでしょう。
・そして、貴社のビジネスを考えるなら、
こんな感じでも特許を取っておいた方が
良いでしょう。
・ただし、そこまで限定して特許を取っても
競合他社は、この特許をこんな風に
回避して同じ製品を作ることはできる。
・それでも、特許を取りたいですか?

中小製造業の場合、
特許を取ることによって、
活力や自信の源になって
それだけでも元気になる、
といった効果は、確かにあります(^O^)

また、販売時においても、
“特許出願中”とか、
“特許取得済み”など、
記載することができますφ(.. )

それには、権利範囲の広さや狭さなどは、
あまり関係がありません。

なので、中小製造業が、
例え権利範囲が狭くなっても
それでも特許を取りたい、
と希望するのであれば、
特許取得に向けて進めばいい(^_^)v

一方、そんなに狭い権利範囲なら、
特許を取っても意味がないと、
考えるのであれば、
その時点で特許化を止めればいい(^_^)

特許が取れるかどうか分からずに
モヤモヤしているのと、
このレベルなら特許が取れるという感じを
知った上で、それなら特許化を止める
と決定するのとでは、
意思決定の安心感が違いますよね。

相手のビジネスのことを考えるプロであれば、
これらのことをちゃんと説明した上で、
最終的には相手の意思決定を
促すでしょう(^o^)

中小製造業が、特許について
プロに相談するときは、
・創造的コミュニケーション能力があるか
・自社のビジネスのことを考えているか
を、注意して見ておくと良いと思います。

それでは、また次回。

━━━━━━━━━━━━━━━
●●今回のネオフライト奥義●●

・自社のビジネスのことを考えてるか!
・その上で、説明・提案してくれるか!
・それらをしっかり見極めよう!

━━━━━━━━━━━━━━━

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

特許無料レポートお申し込みフォーム

業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ


*
*
メールアドレス*
コメント