第206回:タイの知財の状況は?

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、今回も、ASEANのお話し。

今回は、ASEANの中でも、1国にフォーカスしてみましょう。

今日は、まあ馴染みのある「タイ」です(o゚▽゚)o

あたしゃ~、行ったことはないけど、

シンガポールを除けば、

ASEANの中では、一番好きな国かな(*^O^*)

タイの人口は6,000万人。

まあまあ多いですね。

GDPは、インドネシアに次ぐ第2位で、

ASEAN内の構成比で16%を占めてます(゚∀゚)

日本の企業もかなり進出していて、

日系企業にとってのビジネスインフラは

ASEANの中では、まだ整備されている方でしょう。

その分、日本企業のASEAN進出先国としては、

競争も激しそう(`へ´)

知財的に見ると、

権利意識はまだまだ低いですね。

街では、結構模倣品が公然と売られてるようです(T-T)

去年、レディー・ガガが、タイに行ったとき、

ツイッターで、

「偽物ロレックス買いたい」

とツイートして、問題になってました(゚o゚;

まあ、それほど、タイはコピー大国と認識されてるんですね。

ちなみに、アメリカは、タイを

スペシャル301条報告書において、

優先監視国に指定してます。

要するに、タイは、

「知的財産権の保護が不十分な優先監視国」

とみなされてるんです(O_O)

この優先監視国の中には、もちろん中国も入ってますし、

インドやインドネシアも入ってます。

また、タイでは、特許などの審査の遅さも

これまた大問題(ノД`)

出願から権利化まで、10年くらいかかることはザラだそうで、

15年を越えるものも結構あるみたい(>o<)ヒ~

こういう国では、ボーッとしてたら、

いつまで経っても権利になりませんな。

そこで、積極的に早期権利化を働きかけた方が良いですね。

例えば、タイには、

「外国審査結果に基づく早期審査」

という制度があるんです(^。^)

日本で特許取れたものを

タイ語に翻訳して提出すると、

優先して審査してくれて、

まあ日本の権利のまま特許になります!(^^)!

ただし、この早期審査、

出願公開後の審査請求から使えるんですが、

タイでは出願公開がいつになるか分かんないんですね(-_-;)

なので、まだ問題はありますが、早期権利化のためには

やはり使った方が良いですね(^_^)b

さらに、権利の活用の場面でも、

タイでは模倣品対策に苦労してるようですね。

特許は、あまり使えてないみたい(ToT)

特許の裁判は、タイではまだ難しいのかも。

やっぱり、商標権侵害による訴訟が多いですね。

このように、タイは、

審査の遅延、模倣品・海賊版の横行など、

知財的にはまだまだ問題国ですな(*_*)

こんな国では、知財的には、

シンプルに考えた方が良さそう(^_^)

商標などでブランドを守って、

さらに意匠権などのように、

分かり易い知財を活用したいですね。

あと、例えば、タイでは、日本と同様に

無審査で実用新案が登録されるので、

実用新案なんかも検討してみるともいいかも。

ただ、実用新案の効果のほどは、

わたしもまだよく分からないです(?_?)

 

 

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●●今回のポイント●●

タイ知財は、まだまだ問題多し。

早期の権利化を積極的に働きかけましょう。

タイ知財は、シンプル保護でいきたいね\(^o^)/

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それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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