第80回:特許制度の歴史って?

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回は、特許のお話し。
以前、特許制度の本質についてお話ししました。

特許制度というのは、こんなものでしたよね。
「技術を公開させる代償として、その発明者に独占権を与える」

そう、発明者に独占というアメを与えて、
公開というムチで叩く、
という感じです。

それによって、価値ある技術をたくさん生ませて、
一国の産業の発展を図ろうとするものですね。

この特許制度は、明治維新後に日本に輸入されてきたものです。
維新前、江戸時代の日本は、特許制度とは
まるで反対の制度がありました。

それが、
「新規御法度(しんきごはっと)」です。

所定の分野に関して、
”新しいことを考えるな、
もし必要であれば、役所の許可を受けなさい”
というものです。

封建時代においては、支配者にとって、現行の秩序の維持
というのは絶対の価値観だったんでしょうね。

なので、この時代、優れた技術が考案されても、
それは秘法として秘密にされていました。

例えば、築城家というのは、築城完了と同時に
死をたまわることもあったらしいです。

刀鍛冶や陶器などの技術も、一子相伝で
伝えられることが多かったようですね。

もちろん、その頃の西洋は、特許制度によって、
産業の発展を図ろうとしていました。

戦いの歴史を歩んできた国々は、自国の産業を
強くして国力を向上させることが、自国民を
守ることにつながる、と考えていたんでしょうね。

今まで学校の教科書で学んできた、
江戸時代から明治維新、近代の日本の歴史を、
知的財産という切り口から見てみると、
これまたひと味違った味付けになりますな。

ちなみに、古武術なんかも一子相伝って、
なんだかかっこいいですよね。
そうそう、北斗神拳は、一子相伝ですよね。

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

 

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