第523回:中国の特許出願件数の推移とは?

 

 

今回は、中国の特許出願のお話し。

2018年の世界全体の特許出願件数の
ランキングは、以下のとおりとなりました。

●1位:中国・・・154万件
●2位:米国・・・ 59万件
●3位:日本・・・ 31万件
●4位:韓国・・・ 20万件
●5位:欧州・・・ 17万件

ちなみに、中国の特許出願件数は、
前年比12%アップ、8年連続でトップとなり、
世界全体の5割近くを占めてます(゜ロ゜)
もう、中国が突出してますね。
出願件数の推移を中長期的に
見てみると、おもしろいですよ(^o^)

日本の出願件数は、
1970年頃から2005年までの約30年、
ずっと世界トップだったんですね(°0°)
それが、2006年にアメリカに抜かれ、
その頃から中国が異常な勢いで
伸びていき、2011年に、
ついに中国が世界トップになりました。
それからも尋常じゃないほど
伸び続けて、ついに世界全体の
約半分を占めるほどになりました(゜◇゜)

以前の2011年頃は、
中国が1位になったとはいえ、
国をあげて後押しをしていたためであって、
内容が伴ってないとか、
まだまだレベルは低いとか言われてました。

最近は、どうなんでしょうかね?
これだけ出願件数が増えてるとなると、
内容が伴った出願の数も増えてるんでしょうね。

まあ、中国が発表するいろんな数字って
信憑性が疑われてますよね(^0^;)
GDPとかどこまで本当なのか、よく分からないし。
なので、特許の出願件数も、
増えてはいるんでしょうが、
どこまで正確なのかはよく分からない(――;)

でも、中国の外が集計している数字は、
信憑性が高いですよね(^_^)b
知財の世界には、
世界知的所有権機関(WIPO)が
管理している“国際特許出願”という
制度があります。
これだと、WIPOによる出願件数の集計
ですので、信憑性は高いと言えるでしょう。
しかも、国際特許出願するというのは、
単に国内に特許出願するよりも
一般的には重要度が高く、
本気案件と言えますね(^_^)b

この国際特許出願のランキングを見ると、
実際感にやや近いのかもしれない(^.^)
2018年の国際特許出願の
ランキングは、こんな感じです。

●1位:アメリカ・・・5.6万件
●2位:中国・・・5.3万件
●3位:日本・・・4.9万件

国際特許出願の件数では、
まだアメリカが1位なんですね(゜ロ゜)
2位が中国。
ちなみに、国際特許出願では、
中国は、2017年に日本を抜いて
世界2位になりました。
結構、最近ですね。

でも、中国の勢いがこれまたスゴくて、
WIPOのガリ事務局長は、
“このままいけば2年以内に
中国が米国を抜く“
と予測しているそうです(°0°)

重要度が高く本気案件とも言える
国際特許出願の件数でも、
中国が世界トップになるということは、
特許の内容が伴った上でも世界一になる
と言えるかもしれない。

となると、米国と中国との技術覇権争いは、
特許の世界観から推察しても、
中長期的には、勝負が付く芽が
出始めていると言えるのかもしれないね。

それでは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・世界の特許件数に注目!
・国際特許出願を見てみよう!
・覇権争いの芽が出始めてる?

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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