第508回:取引先との知財の実態とは?

今回は、知財の実態のお話し。

先日6/14、公取が、こんな報告書を
公表しましたよ(・∀・)


製造業者のノウハウ・知的財産権を
対象とした優越的地位の濫用行為等
に関する実態調査報告書

中小製造業26,300社、
大手製造業3,700社からの
アンケートの結果です(*_*)

内容的には、ヒドいですね(ToT)

顧客企業が、仕入先や下請け先に対して、
どんなことを行っているのかが、
事例として挙げられています。

こんな感じで報告されてますな。

(1)不平等な秘密保持契約

例えば、こんな例。

・顧客企業の秘密は厳守する一方で、
仕入先企業等の秘密は顧客企業の
様々なビジネスに展開できるという
不平等な秘密保持契約を締結される。

・何度求めても秘密保持契約を
結んでもらえず、秘密保持契約が
無い状態での取引を強いられる。

(2)ノウハウの開示の強要

例えば、こんな例。

・製造を再現できるほどの技術情報を
無償で開示させられる。

・取引条件の技術情報は
すでに開示しているのに、
追加して技術情報を
無償で開示させられる。

(3)買い叩き

例えば、こんな感じ。

・金型だけでなく、自社のノウハウが
詰まった金型設計図面等の
技術情報も提供させられ、
対価は一方的に据え置かれる。

他にも、こんなケースがあります。

・ほとんど自社での研究なのに、
共同研究開発契約を押し付けられる。
しかも、その成果は無償で
顧客企業だけのものになる。

・自社の熟練工による技術指導を
競合他社に対して無償で
実施させられる。

・知財権を一方的に無償ライセンス
させられる。

これらの他にもたくさんのケースが
報告されてますね。

まあ、ヒドい内容ですね(>o<)

どうしても、仕入先企業等は、
顧客企業等に対して弱い立場にあるので、
顧客企業からの要請を断りにくい。

それで、売上が減ってしまったら、
マズいですからね。
しぶしぶ応じざるを得ない、
といったところでしょう(>_<)

仕入先企業等が
どんなに研究開発したって、
広く強い知財権を取ったって、
顧客企業は、優越的地位の圧によって
すべてを吹き飛ばす(`へ´)

つまり、ノウハウや知財権という武器を
持っていても、それだけでは顧客企業の圧と
戦うのは難しいということですね。

わたしも、顧客企業からの理不尽な要求等
について、お客さまからよく聞きますよ。

これに対しては、決定的な策というのは
難しいとういのが実情ですね(ToT)

現時点では、契約リテラシーを上げ
知財権などの武器を持ちつつ、
顧客企業の圧をはね除けるだけの
取引顧客数を増やし続けることが、
主たる防御手段ということになるでしょう。

公取は、このような状況を重く見て、
このままでは、競争力の源泉となる
知的財産が軽んじられ、
日本の知的財産戦略が
成り立たなくなるおそれがある、
としています(@_@)

そして、優越的地位の濫用等の
違反行為には、厳正に対処する
方針とのこと(`´)

こういう行為があることを、
世間の人は意外と知らないので、
注意啓蒙するために、オープンにするのは
非常に重要だと思いますね(?_?)

顧客企業の横暴を許さない、
という風潮に少しでも変わっていけば
ノウハウや知財がもっと価値を帯びてくる
ことになります。
そうすれば、立場の弱い中小企業でも、
付加価値を生みやすくなって、
日本の産業力アップに繋がって
いくんじゃないかな(^O^)

それでは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・知財が軽んじられている!
・顧客企業の横暴を許さない!
・まずは取引客数を増やし続けよう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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