第50回:特許はコトバの世界だ!

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回も、発明のお話しです。
前回、発明というのはストーリーだというお話しをしたら、
たくさんの方から感想メールを頂きました。

そこで、今回は、続編です。
特許実務の世界では、発明というのはストーリーを作ることです。
だから、理屈の通ったストーリーさえ構築できれば、
簡単に発明となります。

出願から登録まで、最初から最後まで、試作品も何も一切要りません。
特許って、ジャンボジェット機やおおがた船舶なども対象な訳です。
そんなん”全部サンプル持ってこい”って言われても無理ですよね。

だから、特許の世界は、書面主義といって、
書面ですべて表現しなければならないんです。
つまり、特許実務の世界では、言葉がすべてです。
特許権の権利範囲も、言葉ですべてが決まってきます。

”わたしの発明ってこうなんですよ”とサンプルを振りかざしてもダメ。
特許明細書という書面に書かれた言葉が、すべてを表しているんです。
日常とは、結構異質な価値観です。

この価値観って、大企業の技術者でも知らない方が多いんですよ。
もっと如実に表れるのが、特許の裁判の世界。
特許訴訟というのは、本質的には紙面での戦いです。

権利者側が販売している現実世界のモノは、まったく関係ありません。
わたしも、最初はびっくりしました。
とにかく、特許明細書に書かれた言葉ですべてが決まるんです。

”てにをは”一つで、勝負が決まる超シビアな世界です。
超・超・超って、超が兆くらいつくシビアな世界で、腸が痛くなります。
でも、入ってみると結構楽しいかも知れませんよ、この世界。

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

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