第377回:中小製造業が試作品から特許を取るには?

 

今回は、発明のお話し。

発明というのは、

巷でよく聞く言葉ですな(℃゚)ゞ

残念ながら、

何となくうさんくささが

漂う言葉になってしまってますが。

知財の世界では、

発明という言葉は、

かなり健全な意味で使います(^_^;

研究開発した成果、

といった意味合いでしょうかね。

ここでは、そういう健全なもの

として使います。

さて、開発者と打ち合わせしているとき、

よくこんな場面に出会います。

試作品を作ったんだけど、

どの辺が特許の対象になるか

よく分からないんです。

実は、こういう相談は、非常に多いです。

いろいろ開発して、創意工夫もしている

のに、もったいないですね(>_<)

こんなとき、以下の2ステップで考えたい。

1つ目は、そもそも特許の対象になるか

どうかという段階。

2つ目は、特許が取れそうなレベルで

あるかどうかという段階。

 

試作品に対してどの辺が特許の対象になるか

分からない、というとき、

2つ目の特許が取れそうなレベル

かどうか、というところまで考えて

しまっている感じを受けます(>o<)

特許が取れるレベルと考えてしまうと、

なんだか凄く高いレベルが必要と

なってしまいますよね(^_^;

最初は、特許が取れるレベルかどうかは

脇に置いておきましょう。

まず考えるべきは、1番目のステップ。

特許の対象となるかどうかです。

これは、あくまでも特許が取れるかどうか

検討するための土俵に乗れるかであって、

実際に特許が取れるレベルかどうかは

関係ありません(^o^)

特許が取れるかどうかは、

2番目のステップで考えることです。

なので、明らかに特許が取れるレベル

じゃないな、ということでも全然良いんです。

例えて言うなら、仕事を探すときの年齢制限

みたいなもんですな(^_^)

明らかに年齢制限に引っかかってたら、

そもそもアウトですよね(>_<)

 

一方、年齢制限に引っかかってなかったら、

面接には行ける。

でも、会社が要求する水準にあるか

どうかは、面接で判断される訳です。

つまり、まずは年齢制限に引っかかって

ないか、という形式的な要件だけを見て、

要件に合っていたら、

次に実態を見ればいい、ということですな。

知財の世界でいうと、

試作品を作ったとしても、

まずは、どこが特許の対象となるかを

見れば良くて、特許が取れるかどうかは

二の次ってことです。

 

それじゃ~、特許の対象となるのは

なにかというと、

それが、

「発明」

なんですね(^O^)

知財の世界では、

特許の対象となるものを

「発明」

といい、

それは、特許が取れるレベルかどうか、

とは無関係です(-.-)

つまり、「発明」には、

特許が取れそうもない「発明」と、

特許が取れそうな「発明」

があります(^O^)

気を付けたいのは、

どっちであっても、「発明」ということ。

特許が取れるかどうかは、

実際には、出願してみないと分かりません。

なので、出願前の試作段階では、

特許が取れそうかどうかを

最初に見るのではなく、

まずは、そもそもの「発明」を

認識したいですね。

それじゃ~、「発明」というのを

どうやって認識すれば良いんでしょうかね?

続きは、また今度。

 

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●●今回のネオフライト奥義●●

・特許の対象は発明だ!

・発明は特許が取れるレベルとは無関係!

・まずは、発明を認識しよう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

 

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