第322回:中小製造業のための知財マッチングとは?

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、前回、特許金融について

お話ししました(^0^)

今回は、知財のマッチングのお話し。

最近、知財のマッチング的な動きも

少しずつ動き始めてる感じですな(°0°)

知財のマッチングというと、

これまた昔からありました。

知財流通とかそんな名前でしたね。

開放特許のデータベースも整備されて、

誰でも検索できるようになってます(^O^)

つまり、特許は取ったけど、

実際には使っていない特許がたくさんあって、

そういう特許を、

他社にライセンスするってことですな(^o^)

まあ、なかなか良いアイデアだとは思いますが、

こいつが結構うまくいってません(>o<)

例えば、大学の最先端の特許があったとしよう。

内容は、「~剤を用いた○○の合成方法」。

中小製造業は、そんな合成方法を知ったからといって、

その技術を利用してすぐに事業化なんてできません。

大企業だって同じですね。

つまり、基礎研究レベルの技術を

現実に応用するには、乖離があり過ぎます(T^T)

まあ、確かに、基礎研究レベルは言いすぎだとしよう。

もう少し、現実に利用できる技術だったとしても、

不慣れな中小製造業には、

その技術を利用した、

ニーズのある商品を考えることは難しい

ことが一般的ですね(^_^;

特に、請負加工業であれば、

自社製品と言っても、何を作っていいか分からないし、

どうやって売っていくかもよく分からないです(>o<)

要するに、技術のタネだけをピンポイントに教えても、

それだけで、事業で儲けるというのは、

難しいんですね(T^T)

そういう反省を踏まえてか、

最近のマッチングは、こんなタイトルになってます。

「知財ビジネスマッチング」

特許だけではなく、ビジネス全体のマッチングなんですね。

これが少しずつ成果を出し始めてるようです(^O^)

こいつは、川崎市が作り上げてきたモデルといっていいかな。

こんな感じ。

http://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000017805.html

以前紹介した「知的財産推進計画2015」にも

掲載されています。

このモデルは、こんな人達が連携します。

●開放特許を提供する大企業

●それを利用したい中小企業

●商品化を企画する大学生

●資金の融資を行う金融機関

●各種事業支援を行う川崎市役所

大企業の開放特許をもとにして、

文系大学生が商品企画を行います。

また、事業化の融資を地元の銀行が行います。

そして、補助金申請のサポートや、

販路確保や商品PRなども含め、

全体のビジネスサポートとして

川崎市役所がコーディネートします(^▽^)

これまで、21件ほど成約したらしい。

例えば、こんなのがあります。

『カード式・芳香グッズ(商品名:アロマレフレール)』

これは、富士通の開放特許を

専修大学経済学部の学生のアイデアを活かして、

株式会社松本製作所が作ったもの。

松本製作所は、川崎市で

プラスチック加工業を営んでる会社です。

このような川崎市の取り組みをきっかけにして、

念願の自社製品を作ることができました(^□^)

さて、「知財ビジネスマッチング」。

資源やノウハウの少ない中小製造業にとっては、

かなり良い機会なんじゃないかな。

製品開発から販売まで、

相談に乗ってくれる人達がいる。

ぜひ、全国にも広がって欲しいね。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・知財ビジネスマッチングが動き始めた!

・がんばれ、知財ビジネスマッチング!

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この動きが広がって定着するかどうかは

まだ分かりません。

でも、いろんなトライがあって良いんじゃないかな。

それでは、また次回( ^o^)ノ

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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