第234回:アイデアの構効分離とは?

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、今回も、分離のお話し(^0^)

前回は、自分の考えたアイデアについて、

新旧分離することをお伝えしました。

前回のお話しはこちらです。

第233回:アイデアの新旧分離とは?

 

今回は、構効(こうこう)分離のお話しです。

「構効」というのは、わたしの造語ですので、

気にしない気にしない(^_^;

「構」は、「構成」。

「効」は、「効果」ですな(^o^)

構効分離というのは、

アイデアを考えたら、

「構成」と「効果」にきちんと分離しよう、

ということなんです(^_^)b

打ち合わせなどでアイデアの内容をお聞きすると、

「こんなスゴいことができます」

「こんな風になれるんです」

といった説明をよく聞きます(^-^)

もちろん、その点も重要なんですが、

それだけでは、アイデアは具体的な発明とはなりません。

発明にするためには、

「そんなスゴいことができるようになった具体的な構成」

が必要なんです(・o・)

じゃ~、「構成」って何か、っていう話しですよね。

「構成」っていうのは、

そのアイデアを具現化する構造・形状・部品・素材などなどです。

設計とかスペックといった感じ。

これらがないと、アイデアをどうやって実現させるかが、

具体的によく分かりません(>o<)

一方、「効果」っていうのは、

その「構成」によって得られる結果・効能などです。

簡単に言うと、

「~することができる」

などの言葉で表現できるものです(^-^)

なので、先ほど示した、

「こんなスゴいことができるんです」

「こんな風になれるんです」

というのは、

いずれも「効果」ということですね(^_^)

ちなみに、特許が与えられるのは、

「効果」の部分ではなく、

「構成」の部分です。

なので、ある発明について特許性を判断するためには、

「構成」を明確にする必要があります(@_@)

具体的な話しをしましょう。

例えば、前回と同じで、こんなiPhoneケースを考えたとします。

●ひもが掛けられるので、首から掛けることができる

●木製なので、軽くて肌触りが良い

発明初心者に、発明の内容をお聞きすると

こんな風に説明する傾向にあります。

「首に掛けられるので持ち運びに便利なんです」

「軽くて、触るととっても肌触りがいいんです」

実は、これらは、「効果」であって、

これだけでは、発明の具体的な内容がよく分かりません。

つまり、「構成」が分からないんですよね(T^T)

なので、ここは一つ、構効分離してみましょう。

◆構成

・ひもを通す2つの穴があいている

・木製である

◆効果

・ひもが掛けられるため、首に掛けることができる

・軽くて肌触りがよくなる

これらを見ると、「構成」と「効果」が分離してますよね。

発明初心者は、「効果」を認識することは結構できます。

しかし、「構成」の認識が苦手であることが多いです。

おそらく、「構成」を説明する言葉が、

日常用語としてあまり出てこないため、

「構成」を言語化するのが難しいのが理由の一つだと思います。

正確な表現でなくてもいいので、

「構成」を認識するようにしてみてください(^○^)

そして、「構成」と「効果」をしっかりと分離しましょう。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━
●●今回のネオフライト奥義●●

・構成と効果を明確に分離しよう!

・構成は、具体的なスペックのこと!

・効果は、構成によって得られる結果・効能のこと!

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

新旧分離の考え方もそうですが、

構効分離の考え方も、

特許を取得する上では非常に重要です。

これら2つの分離の考え方は、

ぜひともマスターしたいですな。

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

特許無料レポートお申し込みフォーム

業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ


*
*
メールアドレス*
コメント