第199回:著作権の保護期間とは?

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、今回も、著作権の雑学的お話し。

前回は、音楽の著作権のお話しでしたが、

今回は、小説の著作権のお話し。

わたし、昔から三国志好きなのですが、

やっぱり、三国志といえば、吉川英治です。

原文の雰囲気をなるべく壊さぬように、

現代日本語で伝えようとする力作ですな。

吉川三国志を越える三国志は、

日本ではなかなか出にくいでしょうね。

以前、金沢に行ったのですが、

金沢の巨匠といえば、室生犀星。

まあ、作品自体は、読んだことはありませんが、

金沢の室生犀星記念館は、なかなか良かったです。

さらに、日本で民俗学者といえば、

柳田国男。

「遠野物語」が有名ですね。

まあ、これも読んでないけど。。。

さて、社長、

吉川英治、室生犀星、柳田国男

と言えば、共通点は分かりますか?

う~ん、何でしょう。

はい、

そうです。

みんな、1962年に亡くなったということです。

「それが何や!」

と、言われそうですが、

没年というのが、今回のキーワードとです。

そう、著作権の期限に関係してるんです。

つまり、著作権の保護期間は、原則として、

著者が死んでから50年までなんです。

50年経つと、期限切れということですね。

さて、吉川英治、室生犀星、柳田国男の

没年が1962年、ということは、

そうです、50年を足してみて下さい。

彼らの著作権が、2012年までで期限切れ、

ということになりますね。

つまり、今年2013年から、彼らの著作に対する

著作権が切れることになるんです。

ところで、社長は、青空文庫ってご存じですか?

なかなかおもしろいコンセプトの電子図書館です。

著作権の期限切れの著作をネット上に公開しています。

この青空文庫が、今年は大物の作品をアップできるということで、

ちょっと盛り上がってるらしいです。

「青空文庫ビッグイヤー」なんだそうですよ。

ちなみに、これが青空文庫です。
http://www.aozora.gr.jp

iphoneなどのアプリもありますので、

無料の電子書籍として、

今後「宮本武蔵」や「三国志」を楽しめるかもしれません。

まだ電子書籍読んだことありません、

ということであれば、

青空文庫で無料の作品を試してみてください。

ちなみに、アメリカでは、

著作権の期限は、著作者の死後70年です。

アメリカといえば、ディズニー。

ディズニーの延命のために法改正を繰り返している、

という側面も無きにしもあらず。

TPP参加、ということになれば、

アメリカは、日本の著作権の保護期間を70年に延ばすように

言ってくるでしょう。

そうなると、青空文庫のビッグイヤーは、

20年先のお話になるかもしれません。

TPP気になりますね。

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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