第186回:医薬品の特許事情とは?

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、今回は、お薬のお話し。

先日、山中伸弥先生が、ノーベル賞を

受賞しましたね。

良かった、良かったヽ(^。^)丿

iPS細胞が、医療現場で本当に実用化されたら、

スゴいことになりそうですよね。

まあ、どれくらい先のことになるかは、

よく分かりませんが、

いずれにしても、ノーベル賞、あっぱれですな!

なんか、山中先生のアカウントでツイッターとか

流れてるそうなので、

あなたも、気を付けてくださいね(^^ゞ

そんな中、先日、

武田薬品が負けちゃいましたね~(>o<)

そうそう、以前から、武田薬品が

後発医薬品メーカーを訴えてました(`へ´)フンッ。

後発医薬品っていうのは、特許が切れた医薬品で、

ジェネリック医薬品って言った方が一般的ですかね~。

ちなみに、医薬品の世界っていうのは、

他の分野とちょっと違った世界観があります。

その辺のお話しをしましょうか。

医薬品の開発っていうのは、

メチャメチャお金と時間がかかるんです。

数百万の化合物をあれこれ組み合わせて、

安全性の試験や、臨床試験などを行って、

厚労省に申請を行って、

まあ、10年は当たり前、といった感じでしょうか。

開発費は、1,000億円は当たり前、

ヘタしたら1兆円レベルですヽ(゚∀゚)

それなのに、マネするのは比較的簡単なんですね。

パッケージに成分が書いてあるし、

厚労省にも申請する訳ですしね(T^T)

開発メーカーとしては、

何年も何億円もかけて

必死で開発したものを、

後から簡単にマネられたんじゃ、

タマランチ会長なんですな(ToT)

だから、貴重な新製品をマネされないように保護して、

巨額の開発費を回収したい訳です。

そんな要請にズバッとフィットするのが

特許制度です(゚Д゚)

医薬品の分野では、

特許の範囲が明確で、広く設定しやすいので、

特許がかなり効いてきます。

他の分野みたいに、

権利の抜けが生じにくいんですね。

だって、モノの世界だったら、

異なる構造で、似たような機能を実現できますけど、

科学の世界では、

H2Oと言ったら、水はH2Oだけでしょ。

ハサミの刃の角度や持ち手の構造は

いろいろ変えられるけど、

H2Oの成分を変えて、水は作れないんです。

なので、医薬業界は、

他の分野よりも、

”特許命”

の世界です(°0°)

特許の期限が切れると、

ジェネリック医薬品が出回るので、

その分の売り上げが急激に落ち込んだりします。

日本では、まだそんなにジェネリックが

当たり前ではないですが、

アメリカでは、特許が切れると、

1年で9割がジェネリックになると言われてるそうです。

急激な変化です(゚ω゚)

そんな状況の中、

武田薬品 vs ジェネリックメーカー

の争いがあって、

地裁判決では、武田薬品が負けちゃいました(ノД`)

一応、武田薬品は、控訴する意向を

示しているようですが、どうなることやら。

成り行きを見守っていきま~す!

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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