第79回:中小製造業が自転車屋に学ぶ点とは?

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回は、自転車屋さんのお話し。
儲かってる自転車屋さんのビジネスを見てみましょうか。

自転車屋さんと言えば、もはや成熟産業と言っていいでしょう。
ただ、成熟期であっても、そこからさらなる成長は可能です。

例えば、「サイクルベースあさひ」という自転車専門店。
製造小売りで、SPAってヤツです。

売上は、毎年、右肩上がりで、
今期予想は売上300億円だそうです。
この自転車屋さんの成長の秘訣を解き明かそうって訳です。

わたしは、この自転車屋さんの成功の秘訣は、
コンセプトにあると思っています。

今までの自転車屋さんと言えば、小さな個人商店と、
大きなHC(ホームセンター)に二極化していました。

個人商店でもなく、HCでもないポジション。
それが、「サイクルベースあさひ」です。

具体的には、「サイクルベースあさひ」は、
「品揃え」、「低価格」、「アフターサービスの質」の
すべてを実現しているのです。

品揃えとしては、フランチャイズ展開するとともに、
ターゲットや利用シーンを絞って、かなりきめの細かい
商品開発を行ってます。

高校生向けには、丈夫なタイヤと、部活帰りを想定した
自動点灯機能など。

通勤用には、スーツへの泥はね防止カバーと、
革靴でも滑らないペダルなど。

スカート派の主婦には、またぎやすいフレーム形状など。

まあ、要するに、ユーザー視点での商品開発ですよね。
この辺のユーザー視点や絞り込みなどは、
貴社のビジネスにも応用できませんか?

また、アフターサービスとしては、
「一式点検1,575円」、「チェーン調整315円」
などといった料金表を作って、
業界の売りっぱなし体質を変えようとしています。

今では、自転車外収入が売上高の3割を超えているそうです。
このようなメニュー化とか、きめ細かなフォローなどは、
貴社のビジネスにも応用できそうですよね?

おそらく、「サイクルベースあさひ」のコンセプトは、
「個人商店でもなく、HCでもない。顧客視点で良いとこ取り。」
といった感じでしょう。

こういう時、「わたしの業界は特殊だから」とか、
「わたしの会社では当てはまらない」
などと考えてしまいがちです。

でも、そうすると、発想が止まってしまいますよね。
他業界を見て、自分のビジネスに役立てるという発想は、
経営者としてはとても重要ですよ。

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

 

特許無料レポートお申し込みフォーム

業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ


*
*
メールアドレス*
コメント