第103回:メガネ屋から学ぶビジネスとは?

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回は、メガネのお話し。
わたし、おそらく、視力0.1以下です。
普段は、コンタクトですが、家ではメガネです。

知人にレーシックをススメられるのですが、
怖くていまだに踏み切れません(@_@)

メガネといえば、いま勢いがあるのは、
JINS(ジンズ)。

20ヶ月連続で前年同月比増加を続ける製造小売り企業です。

先日、新宿のJINSに偵察に行ってきました。
とにかく安いです。
キャンペーン価格3,990円で、
フレーム+レンズ+ケースの
3点セットですからね~。

メガネって、フレームを選んでも、
結局、レンズだなんだって、
倍ぐらいの金額になっちゃうんですよね。

それが、JINSなら、
完全3点セットで、3,990円です。

購入する際のオペレーションも分かり易かったですね。

(1)受け付け
(2)視力測定
(3)料金の支払い
(4)メガネ受け取り

といった感じです。

番号順にカウンターに行けば良いようになってました。

JINSの現時点での勝因は、こんな感じだと思います。

●コスト削減
●価格競争力
●看板商品
●イノベーション
●New価値観の提供

それぞれについて見ていきましょう。
まあ、「コスト削減」と「価格競争力」は、いいか。

いまは、どこの業界もこれら2点は、重要ですからね。
ただ、JINSのコスト削減力も、ハンパじゃなさそうです。

次いで、「看板商品」と「イノベーション」。
これは、シリーズ商品「エアフレーム」です。

医療用カテーテルに使われるほどの、
軽くて柔軟な素材を利用して、
新たなフレームを開発しました。

その名前が、「エアフレーム」。
ネーミングのセンスも悪くないですな。
もちろん、商標登録もされてました。

さらに、「New価値観」がグーです。
ホームページで、JINSのコンセプトを調べてみると、
「“着替える”アイウエア・ライフ」。

ちなみに、「アイウエア」っていうのは、
「eye ware」ってことです。

つまり、気分やシーンに合わせて、
メガネを着替えるって感じですね。

いままでも、メガネを着替えるって発想は
無くはなかったけど、それにしては、
メガネがそんなに安くなかったですよね。

それが、3,990円なら、
本当にメガネを着替えることができます。

わたしも、JINSの偵察で、
メガネ1個買っちゃおうか、と思ったくらいです。

これらの動きで、ちょいと似てるのがユニクロですね。
例えば、看板商品であり、イノベーションを
起こした「ヒートテック」がありますよね。

価格破壊をおこし、新たな価値観も提供しました。
ただ、ユニクロの強さは、以下の点にあると思います。

「ヒートテック」を看板商品として、
その実、利益に貢献してるのは、
肌着や下着などの定番商品。

これら定番商品は、リピート性がありますからね。
経営上、売り切り商品と、リピート商品では、訳が違います。

営業費用が格段に安くて済むリピート商品は、
経営の安定化には、とても重要です。

ユニクロの場合、売り切り商品と、リピート商品を
うまく複合させて、経営を安定化させてます。

まあ、社長が、ビジネスを行う場合には、
売り切り商品と、リピート商品を複合させて、
収益構造を設計していく、
という発想が重要ですね。

一方、JINSの場合、
目立ったリピート商品がないんですよね。

もちろん、価格が安い分、買い換えサイクルが短くなるし、
着替え感覚で複数買うでしょう。

なので、購入機会が増大するので、
ある程度は、拡大していくでしょう。

でも、リピート商品などのように
安定的な要素が無いと、これから先、シンドイでしょうね。

こらからのJINSの仕掛けと、競合の動きをしっかりと
チェックしたいところですな。

なお、JINSは、いま、
ワンピースキャンペーンをやってます。

わたし、チョッパーイメージのメガネ、
思わず買ってしまうところでした(?_?)

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

 

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